津田大介の「メディアの現場」vol.96に関する訂正とお詫び
津田マガ記事
津田大介の「メディアの現場」vol.96(10月11日配信号)の「今週ニュースピックアップ Expanded」に誤りがありました。読者のみなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫びし、以下の通り訂正いたします。
・【誤】いまも建設中で、今年の8月には一列目が完成したと [*32] 。
小嶋:まぁ、正確に言えば、見送られたとされるのは「建屋の四方を囲む」遮水壁で、海側に遮水壁を設置する計画は進んでいるんですよ。2011年8月の報道資料に初めてその基本設計について明記され [*30] 、同年12月時点の中長期ロードマップでは「地下水が汚染した場合の海洋流出を防止するため、2014年度半ばまでに遮水壁を構築」と具体的な運用時期にも触れています [*31] 。いまも建設中で、今年の8月には一列目が完成したと [*32] 。ただ津田さんもご指摘のとおり、海側の遮水壁だけだと地下水の建屋流入を防げませんから、抜本的な対策にはなりませんね。
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・【正】2013年4月より鋼管矢板の打設工事が行われていて、来年2014年9月に完成する予定だということです [*32] 。
小嶋:まぁ、正確に言えば、見送られたとされるのは「建屋の四方を囲む」遮水壁で、海側に遮水壁を設置する計画は進んでいるんですよ。2011年8月の報道資料に初めてその基本設計について明記され [*30] 、同年12月時点の中長期ロードマップでは「地下水が汚染した場合の海洋流出を防止するため、2014年度半ばまでに遮水壁を構築」と具体的な運用時期にも触れています [*31] 。2013年4月より鋼管矢板の打設工事が行われていて、来年2014年9月に完成する予定だということです [*32] 。ただ津田さんもご指摘のとおり、海側の遮水壁だけだと地下水の建屋流入を防げませんから、抜本的な対策にはなりませんね。
※修正前の注釈記事中の「遮水壁」は、文中の「海側遮水壁」ではなく、別の汚染水対策である「水ガラス」を用いた地盤改良を指すもの。なお、海側遮水壁の完成予定は2014年9月頃とされています。
参考:
http://www.asahi.com/national/update/0801/TKY201308010055.html
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『資料2 海側地下水及び海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(東京電力)』2013年8月2日第1回特定原子力施設監視・評価検討会汚染水対策検討ワーキンググループ – 原子力規制委員会 P38 護岸付近の追加対策について
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/tokutei_kanshi_wg/data/0001_02.pdf
・【誤】ストロンチウムは8000万ベクレルといった非常に高い数値です [*56] 。
小嶋:汚染水そのものから検出されたのは、1リットルあたりのセシウム134は4万6000ベクレル、セシウム137は10万ベクレル、また、ストロンチウムは8000万ベクレルといった非常に高い数値です [*56] 。それでも東電は当初、漏水量を0.12トンと発表したため、原子力規制委員会は原発事故の国際評価尺度(INES)[*57] での暫定評価をレベル1(逸脱)としていたんです。それが実際は300トンだったと判明したことで、評価をレベル3(重大な異常現象)に引き上げました [*58] 。
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・【正】ストロンチウムなども8000万ベクレルといった非常に高い数値です [*56] 。
小嶋:汚染水そのものから検出されたのは、1リットルあたりのセシウム134は4万6000ベクレル、セシウム137は10万ベクレル、また、ストロンチウムなども8000万ベクレルといった非常に高い数値です [*56] 。それでも東電は当初、漏水量を0.12トンと発表したため、原子力規制委員会は原発事故の国際評価尺度(INES)[*57] での暫定評価をレベル1(逸脱)としていたんです。それが実際は300トンだったと判明したことで、評価をレベル3(重大な異常現象)に引き上げました [*58] 。
※正しくは、8000万ベクレルは全β核種のデータであり、メインはストロンチウムですが、ほかの放射線核種も含まれます。
最終更新: 2013年10月24日