- 出版社: 翔泳社
- ページ数:342P
- ISBN:978-4798107035
- 発売日:2004/9
- 価格:1659
誰が「音楽」を殺すのか?
著作
迷走するオンガクのオキテ
だれが「音楽」を殺すのか?
音楽が売れなくなりレコード業界が落ち込んだのはなぜか。ここ数年の間にリスナーの自由度を妨げ,音楽の流通を厳しく規制するようにした業界のビジネス 手法が下手だったと,筆者は分析する。前半は,レコード輸入権,コピー・コントロールCD,違法コピーとファイル交換,音楽配信サービスについて,議論の ポイントや議論の経緯を解説。後半は著作権管理や業界のあり方に対する意見が書かれている。音楽業界で問題となっている数多くの論点が技術面から理解でき る。
(日経バイト 2004/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
目次
「音楽業界」がヤバイ。
Chapter 1 レコード輸入権-洋盤が聴けなくなる?
- レコード輸入権とは何か?
- 輸入権の導入経緯
- 輸入権問題とインターネットの力
- 法律が施行されたら本当に洋楽輸入盤が聴けなくなるのか
- 高橋健太郎インタビュー「輸入権問題の本質と音楽業界の今後」
Chapter 2 CCCD-コピーができないCDの悲劇
- なぜ突然こんなものが導入されるようになったのか?
- CCCDの仕組みと再生機器の問題
- CCCDの音質は悪いのか?
- 音楽の制作現場とCCCD
- CCCDを導入する国、しない国
- CCCDは本当に「過渡期」のメディアなのか?
- 曽我部恵一インタビュー「音楽のこれから」
Chapter 3 違法コピーとファイル交換
- まず「違法コピー」について考えてよう
- 許せる違法コピー? 許せない違法コピー?
- ファイル交換ソフト「ナプスター」の衝撃
- 「ナプスター以後」のファイル交換ソフトと日本
- ファイル交換ソフトは音楽業界の売上を落としたのか?
- 佐藤剛(FIVE D代表)インタビュー「音楽に愛を込めて」
Chapter 4 音楽配信サービス-埋まらない日米の格差
- 音楽配信サービスの変遷
- なぜ日本では音楽配信がブレイクしないのか?
- 日本独自で成功した音楽配信「着うた」
- なぜiTMSが日本で始まらないのか?
終章 音楽のこれから
- いまでもトランジスタラジオは「キミの知らないメロディ」をキャッチしているか?
- 音楽メーカーと流通の問題
- 新しい音楽文化を創造する新しい政策やライセンス
- アーティストとリスナーの新しい信頼関係
あとがき
最終更新: 2004年9月22日