- 出版社: 株式会社ゲンロン
- 判型:B5判
- ページ数:160P
- ISBN:978-4-907188-01-6
- 発売日:2013年7月4日
チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1
著作
チェルノブイリ・ツアーへようこそ。
「観光地化する原発事故跡地!」
誰も知らない、あの悲劇の27年後とは――
3.11後に福島で取材を重ねた東浩紀・開沼博・津田大介の3名が、チェルノブイリへの取材を敢行。
立入禁止区域内、廃墟と化した周辺自治体、そして原子力発電所内部を巡りながら、未だ収束しない事故現場でさまざまな関係者の声を聞きました。写真家・新津保建秀の美しくも緊張感の漲ったグラビアとともに、その現場を子細にレポートします。
東浩紀によるツアー手記や開沼博による論考、津田大介によるルポルタージュに加え、観光学者・井出明による世界の「ダークツーリズム」スポットのガイドや、速水健朗による「空想のなかのチェルノブイリ」文化論、ロシア/ウクライナの専門家によるコラムなども充実。
1986年に起きたレベル7の原発事故から四半世紀。チェルノブイリの「現在」から、日本の「未来」を導きだす一冊です。
続く思想地図β4-2「福島第一原発観光地化計画」と対を成す、思想地図βシリーズの新境地!
目次
チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β vol.4-1
旅のはじめに 東浩紀
■第1部 観光する
チェルノブイリに行く 東浩紀+ゲンロン
○ゾーンを歩く
○記憶を残す
・ チェルノブイリ博物館
・ ニガヨモギの星公園
・談話 悲劇を展示する
○コラム 言葉のなかのチェルノブイリ 上田洋子
チェルノブイリから世界へ 井出明
コラム 事故前のチェルノブイリ 越野剛
コラム 事故後のウクライナ 服部倫卓
■第2部 取材する
チェルノブイリで考える 津田大介
ウクライナ人に訊く
・立入禁止区域庁副長官 ドミトリー・ボブロ
・旅行会社社長 アンドリ・ジャチェンコ
・作家 セルゲイ・ミールヌイ
・国立チェルノブイリ博物館副館長 アンナ・コロレーヴスカ
・元ウクライナ内務省大佐 アレクサンドル・ナウーモフ
・国際NPO 「プリピャチ・コム」代表 アレクサンドル・シロタ
・サマショール(自主帰村者) イェヴヘン・マルケヴィチ
コラム ゾーンを測る 小嶋裕一
日常のなかのチェルノブイリ 開沼博+津田大介+東浩紀
チェルノブイリを撮る 新津保建秀
チェルノブイリから「フクシマ」へ 開沼博
■補遺 読解する
空想のなかのチェルノブイリ 速水健朗
コラム チェルノブイリを遊ぶ 徳岡正肇 河尾基
チェルノブイリを解く
編集後記 東浩紀
最終更新: 2013年8月5日