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テレビ、ラジオ、Twitter、ニコニコ生放送、Ustream……。マスメディアからソーシャルメディアまで、新旧両メディアで縦横無尽に活動するジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介が、日々の取材活動を通じて見えてきた「現実の問題点」や、激変する「メディアの現場」を多角的な視点でレポートします。津田大介が現在構想している「政策にフォーカスした新しい政治ネットメディア」の制作過程なども随時お伝えしていく予定です。

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Q:那須へ転勤……地元の食材を食べて大丈夫?(津田大介の「メディアの現場」vol.45 「140字で答えるQ&A」より)

津田マガ記事


(※この記事は2012年9月12日に配信された記事です)

■Q5 私は九州在住の主婦で、1歳になる子どもがいます。このたび夫の転勤で、栃木県の那須へ引っ越すことになりました。そこで心配なのが放射能です。九州にいる時は放射能についても、どこか他人事でいられました。けれど今回、初めて放射能の問題を真剣に考えるようになりました。正直これまでは、「関東の人は神経質すぎる」「被災地復興のためにも、まずは現地の野菜や肉を食べるべきだ」と思っていました。でも、いざ当事者となったとたん、怖くなってしまったのです。那須は「放射能のホットスポット」と言われています。いろいろ調べてみたところ、「店で売られている商品は、検査通過済みだから安心して食べられる」という説もあれば、「いや危ないぞ」という説もあり、専門家によって意見が分かれているようで、簡単には判断できません。「被災地復興のためにも、まずは被災地の農産物を食べるべきだ」という考えに変わり
はないのですが、放射能がこの先、人体にどんな影響を与えるのかもわからない状況ではやはり不安です。那須に住みながら、復興支援と健康を両立させることは可能でしょうか。

□A5 確かに那須は、東日本大震災直後から線量の高いホットスポットとして知られていました。文部科学省が全国各地の線量をリアルタイムで計測している「放射線モニタリング情報」( http://radioactivity.mext.go.jp/map/ja/area.html )を見ると、一時期に比べてずいぶん数値は下がったとはいえ、那須塩原市で毎時0.257マイクロシーベルトとなっています(9月12日14時現在)。栃木県内のほかの地域がほとんど毎時0.1マイクロシーベルト以下を示しているという事実を考慮すると、やはり那須はやや線量が高い地域だと言わざるを得ません。もちろん空間線量の問題もありますが、一番心配なのは、質問者さんがおっしゃるとおり、食べもの経由の被曝――内部被曝なんですよね。特に、幼いお子さんをお持ちとのことなので、心配なのは当然だと思います。現在、市場に流通している食材は、検査基準をクリアしているものがほとんどである「はず」なので、それを食べている分には健康被害はない。ただ、対象となる品物すべてを検査する「全数検査」ではなく、一部のみ検査する「サンプル検査」を採用している以上、「すべての食材が100%安全か」と訊かれれば、困ってしまうのも事実なわけで……。結局のところ、自分で判断するしかありません。どうしても不安を拭いきれないのであれば、無理に地産の食材を食べる必要はないと思います。有機野菜や低農薬野菜などの会員制宅配サービス「大地を守る会」( http://www.daichi.or.jp/ )や「らでぃっしゅぼーや」( http://www.radishbo-ya.co.jp/ )など、放射性物質検査についてかなり厳格な検査基準を設けている会社もあるので、そういうところから食材を取り寄せるのも一つの手です。少し割高かもしれませんが、食への不安から解放されるのであれば、コストパフォーマンスは悪くないんじゃないかと。で、重要なことですが、那須の産業は、第一次産業だけではありません。一般的には観光スポットとして知られているわけです。いろいろな産業があるわけで、地域貢献したいなら、「食材の地産地消」以外のかたちで行えばいいんです。地域貢献の気持ちは忘れずに、割り切れるところは割り切って、ストレスを溜めないこと。そうすることで、復興支援と健康を両立できるのではないでしょうか。

最終更新: 2012年9月12日

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